2018-04-23

金蝶園総本家

大垣駅前にお店を構える老舗菓子処「金蝶園総本家」。1798年に舟町で創業。明治時代に鉄道が開通したことを受けて、現在の大垣駅前に場所を移し、今年で創業220年を迎えます。店頭での水まんじゅうの販売は大垣に夏の訪れを告げる風物詩にもなっています。

もともと大垣まつりの日から販売を始めていた水まんじゅうですが、ここ最近の人気の高まりに応じて、近年は4月上旬から10月頃まで販売期間を延長。

水まんじゅうは出来たてが一番おいしいため、水につける時間はたった30分間!

時間がたつにつれて硬くなってきてしまうので、その日その日の客足を正確に読み、工場と密に連絡を取り合い適切な量を生産しています。涼やかな見た目に反して、想像以上の回転数です。

8代目社長の北野英樹さんに水まんじゅうの由来についてお話を伺いました。

水まんじゅうが誕生したのは明治時代。まだ冷蔵庫や冷凍庫がない時代で、大垣では「井戸舟」(地下水を受ける水槽で三槽等になっているもの)が各家庭にあり、それを冷蔵庫代わりに食料品などを冷やしていました。

その井戸舟で冷やすことができる和菓子として開発されたのが水まんじゅうです。

最初はくず粉を使っていたそうですが、くず粉は水に溶けやすく、デンプン質で水で冷やすと硬くなってしまい食感が崩れてしまうことが問題となりました。そこで、和傘を貼るときに糊として使われる、雨に濡れても溶けないわらび粉に目つけ、くず粉にわらび粉を混ぜることで水で冷やしてももっちりとした食感を残すことに成功しました。

10数年前からは店内で、出来立ての水まんじゅうをいただけるようになりました。

ほんのり甘い餡(あん)はまんじゅうとの相性抜群。定番のこし餡と抹茶餡のほか、月替りの餡も楽しめます。

多い日には全5店舗で1万3000個が販売されるのだとか。

また、大垣銘菓として最初に名前が上がる「金蝶園饅頭」は160年もの間変わらぬ味で愛され続けています。

大垣の地下水をたっぷりと使って炊き上げた餡を、酒元と呼ばれる饅頭の元となるどぶろくに似た発酵酒で包んだ、お酒の香りと上品な甘さが特徴。

今も一つ一つ職人が手作業で包んでいます。そのままでもおいしくいただけますが、蒸す、焼くなど一手間を加えるとさらにおいしくいただけるそうです。

 

季節のお菓子がずらりと並ぶ店内を見回すと、大垣まつりにちなんだ名前のお菓子がありました。

「三輛軕」と名付けられたどら焼きは、定番の小豆と栗のほか、季節ごとに桜あん、チョコレートなど常時3種類の味が楽しめます。

 

大垣まつり当日は、ちょうど新緑の季節で涼やかな水まんじゅうがよく似合う時期。

一足早く夏の訪れを感じに、ぜひお立ち寄りください。


金蝶園総本家 大垣駅前本店

住所:岐阜県大垣市高屋町1-17

営業時間:8:00~19:00

HP:http://www.kinchouen.co.jp/

電話:0584-75-3300

 

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